鍵開けが困難なKABA（カバ）社製ディンプルシリンダーについて

玄関の鍵がオーソドックスなシリンダー錠の場合、防犯性能を高めるためにディンプルキーに交換するケースが増えています。このページでは、「鍵開けが困難なKABA社製ディンプルシリンダーについて」と題し、何故ディンプルキーが注目されるのか、そしてKABA社製が選ばれる理由をご紹介します。

鍵開けの困難なKABA社ディンプルシリンダー

鍵のセキュリティ問題として重要なのが、紛失時や悪意を持った第三者による不正な複製への心配です。さらに空き巣などのピッキングによる不正開錠への不安も防犯上の懸念点でした。

KABA社のディンプルキーが広く普及する理由は、1934年に世界初のディンプルシリンダー開発メーカーであることが挙げられます。元々はスイスの金庫製造会社で、社名はドイツ語で金庫を意味するKASEEと創立者のBauerの頭文字をとったものです。その後、KABA製錠前の不正開錠が非常に困難であることから、スイス銀行やルーブル美術館、世界中の空港などで採用され、日本でも防犯性能の高い鍵との信頼感により広く普及するようになりました。KABAのシリンダーは、他社製錠前の上位シリンダーとして採用されることも多く、鍵開けな困難なハイセキュリティシリンダーの代名詞として数多く採用されています。

KABA社のディンプルキーが鍵開け耐性に優れる理由

ディンプルタイプのシリンダーは、従来の刻みキータイプのシリンダーと比べると、内蔵するピン数を格段に多く配置出来ます。さらに、これまでの錠前のように上下のみならず、横や斜めにもピンを設置できるため、ピッキングによる開錠は不可能に近くなっています。またKABA製シリンダーは、ドリルによる破壊にも耐えられるため、ピッキングのみならず破錠攻撃への耐性も非常に強いものです。さらにディンプルキーは鍵屋さんで簡単に複製できないため、キーを不正にコピーされるトラブルも大幅に減少します。

KABA社製ディンプルキーの特徴と導入時の注意点

日本では1981年に日本カバ株式会社が設立され、カバスターの製品名でディンプルキーの販売を開始しました。またキーの不正コピーができないように、国内で初めて鍵の「登録制」を導入したのもKABA社です。これが不正侵入が困難とされる理由の一つでもあります。逆に言えば合鍵を作るには手続きが必要で、1週間程度は時間がかかるためキーの紛失には注意が必要です。また防犯性能の高さと引き換えに、内部が非常に精密な作りでホコリ等に弱いため、こまめな鍵穴清掃が必須となるシリンダーです。

KABA社製品には、補助錠や引違い戸錠、ドアノブロック用の交換用玉座など、様々なタイプが用意されあらゆるドアへの設置が可能です。サムターン回しへの対策も採られるなど、高いレベルで不正開錠を防いでくれるおすすめの錠前です。鍵開けが困難なKABA社製ディンプルシリンダーの導入は、鍵のプロフェッショナルにご相談ください。