使用目的で大きく変わる金庫の選び方ガイド

金庫といえば、大きなボディにダイヤル錠が付いたものを想像されるかもしれませんが、同じように見えるダイヤル錠の金庫も、実は用途に合わせて異なった機能を持たせてあります。購入時に選択を誤ると目的を果たせないという事もありえますので、使用目的によって選ぶべき金庫をご紹介していこうと思います。

手提げ金庫を使用するときに気をつけること

手提げ金庫はどちらの事務所でも使用されていると思いますが、小口現金、印紙や切手、金券などを保管するのに欠かせないものです。モデルによって、傾けたり振動を与えると防犯ブザーが鳴るものもありますが、手で持ち運べるものですから防犯性能は極めて低いと考えてください。どの程度重要な物を収納するのか、信頼の置ける人以外の目に触れることがあるのか、などにより購入製品と保管方法を考慮する必要があります。業務終了後に経理担当者や事務所長の机の引き出しに収納しているケースをしばしば見かけますが、泥棒達は百も承知で真っ先にそれらの机を探ります。管理者が目を離すときには必ず大型の業務用金庫に仕舞うことを心がけてください。またその場合、大型金庫の鍵も机の引き出しなどには絶対に保管しないようにしてください。

投入式金庫を選ぶべきシチュエーション

投入式金庫とは銀行の夜間金庫の様に、上部に開口部があり収納物を金庫内に落としこむタイプの金庫です。これは特定多数の人が収納を行なう必要がある、売上金や日報などの保管に適しています。通常の金庫の場合、金庫に入れる人も出す人も金庫を施錠・解錠できる必要がありますが、投入式金庫であれば担当者だけが解錠できれば事足ります。万が一収納物の紛失トラブルが発生した場合でも、全ての人が疑われて嫌な思いをするようなことがありません。防犯性能は本体の作りに依存しますので、下記耐火金庫・防盗金庫を参考にしてください。

使用目的によって耐火金庫か防盗金庫を選ぶ

金庫を選択する上で、購入時に耐火金庫を選択するか防盗金庫を選択するかが、最も大きな分かれ目となります。小ぶりな耐火金庫であれば1万円程度で買えるものもありますが、防盗金庫の場合は販売価格帯が全く異なります。最低でも数十万円の値段が付いていますので予算感が一桁変わるものです。またご存じ無い方もいらっしゃるかもしれませんが、耐火金庫はその名の通り火災時の「耐火」が主目的で、その頑丈そうな見た目とは裏腹にバールなどで簡単にこじあけることが可能です。このため空き巣など、窃盗犯に対抗できる防犯性能を期待されているのであれば、全く役に立たないということになります。防盗金庫は耐火性能を持たせたうえで、ドリルなどの電動工具からの攻撃にも耐えられるよう、超合金製のボディはもちろん各部品に様々な仕掛けが施されています。どのような金庫を選んでよいかわからないなど、金庫の購入をご検討のかたは、お気軽にカギのプロフェッショナルにご相談ください。