トイレのドアノブが開かなくなった時の脱出方法

トイレや浴室のドアノブが、回らない・空回りして開かないといったトラブルは意外に多く、弊社でもしばしばカギ開けをご依頼頂くものです。このページでは、トイレや浴室のドアが開かなくなる原因や脱出方法などをまとめていますので、万が一に備えご一読されることをお勧めします。

トイレのドアノブが壊れやすい理由

トイレや浴室扉に使用されているドアノブは、通常真ん中にプッシュタイプの鍵がある、いわゆるモノロック（円筒錠）を使用されています。表示錠と呼ばれる、室外側に色や文字で使用中かどうか判るようになっているものをよく目にされると思いますが、基本的に施錠により在室中と判ることが目的の錠前ですから、当然それほど性能の良いものではありません。価格的にも廉価な物が主流で、残念ながら素材的にも堅牢性を期待できないものが多くなっています。また、トイレや浴室は意外に使用頻度の高い場所で開閉回数も多いため、どうしても消耗・故障が発生しがちな箇所となっています。

トイレのドアノブが壊れる原因と脱出方法

トイレや浴室のドア鍵は、室外側からであれば10円玉などで簡単に鍵を開けることが可能です。しかし殆どの場合、閉じ込めの原因は鍵自体の不調ではなく、ドア枠にはまるラッチをドアノブと連動させる部品の破損から、ノブが空回りして扉を開けられなくなるというものです。具体的には、ドアノブ・ドアレバー内のバネが切れたり外れていルケースが多いものです。この場合、脱出するためにはノブを取り外してラッチを直接操作する必要があります。ご家族の方がいるのであれば、室外窓からドライバーを差し入れてもらい、ドアノブ根本の取り付けネジを外してノブを引き抜きます。四角い軸を受ける部品が現れますので、直接ドライバーで抉ればラッチが動いて扉が開くはずです。もし財布を持っているなら、キャッシュカードやプラスチック製の会員証などを、ドア枠とドアの隙間に挿し込んで見てください。上手くいけば、ラッチを枠から引き出せますのでドアは開きます。

一人暮らしの方は特に注意が必要です

現実に一人暮らしでトイレに一週間以上閉じ込められたというケースもあります。地震などの災害も想定すると、トイレや浴室のドアは完全に締めないでおくというのも一つの手です。携帯電話は極力トイレの中まで持ち込む。ドライバーと使用しない会員証などを予めトイレ内に置いておく。といった準備をお薦めします。また、ドアノブが正常に動作していても、廊下側から何かが倒れて扉と壁に挟まって、トイレや浴室に閉じ込められてしまうケースも多いので合わせて注意が必要です。トイレや浴室扉が開かなくなった時の脱出はプロの鍵屋にお任せください。