ダイヤル式南京鍵の暗証番号を忘れた時の素早い開錠方法

暗証番号を忘れたなど、ダイヤル式南京鍵が開かなくなるトラブルは非常に多く、弊社でも出動依頼をしばしば頂くものです。このページでは、ダイヤル式南京錠を素早く開錠する方法をまとめてありますので参考にしてみてください。

ダイヤル式南京錠の構造

暗証番号を忘れた南京錠の解錠方法は、まずダイヤル錠の構造を知る必要がありますので簡単に説明します。大きく分けて南京錠は、本体のダイヤルが付いたリングとU字型をした金属製のツルに別れます。ダイヤルそれぞれには、円盤型をした障害物が内蔵されてツルの動きを阻んでいます。ツルには、施錠時に各円盤と干渉する高さに少し切り欠きが入っていて、最下部まで押し込んだ時に円盤が切り欠きに通る形でロックされる仕組みです。円盤には、それぞれ正しい番号部分にだけ大きな切れ目が入っていて、ツルが通り抜けられるようになっています。このような構造によって、全ての番号がそろうとツルが上方向にスルッと抜けるという簡単な仕組みです。

素早く開錠するコツとしては、まず任意の番号で一番下のリングを下方向に押さえながら、ツルを上方向に軽く引っ張ってみます。この時誤った番号であればツルは動きません。これを順次行い、ツルが少し上に持ち上がる番号が正しい暗証番号です。これを2番目、3番目と、順次上のリングで行っていけば素早く開錠できます。3連のダイヤル錠で最大30回、4連のダイヤル錠では最大40回と、かなり短時間で開錠できると思います。

防犯性を高めるために、この操作を行った時に手応えが伝わらない南京錠もあります。その場合は素直に諦めて総当りを行ってください。それでも3連のものなら30分から1時間程度で開錠可能です。その場合指先を痛めますので手袋などをして行われることをお勧めします。

スーツケース・金庫・ポストのダイヤル錠について

スーツケースのダイヤル錠も、内部の仕組みは南京錠と同じものです、しかし構造的に、上記方法では正しい番号を確認できませんので、総当りを行うことになります。また金庫やポストのように、解錠時に左右に回す方向を変えていくダイヤル錠は、錠前の仕組みが全く異なり上記の手法は使えません。

ポストの場合は最大100通りですから、総当りでも開かないことはないですが、リセットのための空回りが手順に含まれるため、意外に時間がかかることを覚えておいてください。金庫に関してはこれが4桁になり、4つのうち一つでも間違えると最初からやり直しになるためほぼ不可能です。金庫カギの開錠は、なるべくダイヤルに触らず弊社までご連絡ください。ダイヤル式南京錠の暗証番号を忘れたときなど、鍵に関するトラブルはなんでもおまかせください。