ALPHA（アルファ）鍵の交換用シリンダーをご紹介します

およそ100年の歴史を持つALPHA社は、わが国の錠前量産メーカーでは草分け的存在です。独自の技術で開発した防犯性能の高いシリンダー錠を生産しています。ここでは、住まい防犯性を高めたいという方におすすめの、ALPHA社製交換用シリンダー錠をご紹介します。

日本で初めてシリンダー錠を量産

1923年(大正12年) に創業したALPHAは、この年日本で初めてシリンダー錠を量産したメーカーです。その10年後には、自動車専用のキーセットの国産化にも成功します。今日では、インテリジェントキーなどをはじめとする自動車用の部品メーカーとしても知られています。

戦後は、構造の複雑なエール式南京錠の開発を皮切りに、業務用で円筒型キーの八万ロック、東京オリンピックの年に生まれたコインロッカー、デジタル式のキーレス玄関錠など、その沿革には「日本初」が並びます。連面と培われてきた技術力、開発力は当然ながら住宅用の錠前にも活かされており、製品はLIXILをはじめとする建材メーカー各社に供給されています。このように、独自の技術による防犯性能の高さと信頼性で定評のあるメーカーがALPHA社です。

ALPHA社製交換用シリンダー錠「FBロック」

ALPHA製の錠前でおすすめしたいのは「FBロック」です。既設の錠前の取り替え用として製造・販売されているもので、リプレース用途として各社のシリンダーと交換可能です。シリンダー内には、左右2方向と斜め2方向の計4方向に、合計12～20本のピンが配置されています。鍵違いは約6700万通り、最大では1300億通りまで可能で、複雑な内部構造でピッキングにきわめて強い性能を有します。

FBロックの鍵はディンプルキーですが、これもいささか変わり種で、先端にフローティングボールと呼ぶ球面が仕込まれた形状になっています。そのため、メーカーか専門業者でなければ複製はまず不可能です。しかし純正キーが5本付属するため、殆どのご家庭ではスペアキーの追加をせずに利用できるのではないでしょうか。また玄関用には、シリンダーの表面に蓄光リングを貼ったモデルがあり、夜間でも視認性が良く使いやすいという利点もあります。

FBロック＋補助錠でワンキー・ツーロックも可能

「FBロック」は、国内で60％余りのシェアを持つ美和ロック製のシリンダーに対応し、ほとんどの機種と交換可能です。主錠が一つであれば「FBワンモアロック」という補助錠を取り付けてツーロックにして防犯性をさらにアップできます。加えて、適合機種によりますがこの主錠と補助錠を1本のキーで扱うことも可能です。

防犯上のウィークポイントである勝手口に、ノブとシリンダーが一体になった握り玉ノブが使われているお宅が未だに見受けられます。本来は、ノブとシリンダーが別々になった錠前に取り替えるのが望ましいのですが、ALPHAには「Wロック」というキーインノブタイプ(インテグラル錠)でも、ディンプルキーシリンダーを内蔵した「D36シリーズ」があります。こちらの導入であれば、大掛かりな工事なく手軽にディンプルキーの防犯性を得られるためおすすめできます。

ALPHA製のシリンダー錠への交換は、出張専門の弊社にお任せください。住宅の防犯性能についても、弊社の防犯設備士がお住まいの防犯ウィークポイントを見逃さずにチェック可能です。細かいご要望にもお応えしますので、まずは弊社フリーダイヤルまでご連絡ください。