ピッキング攻撃に強いロイヤルガーディアン製シリンダー錠について

ピッキングに強いシリンダー錠と評判の高いロイヤルガーディアン。その秘密は、デッドロック機構という独自に開発された構造によります。いったいどのような仕組みで、ピッキングが防御されるのでしょうか。

従来のピッキング耐性とは異なる着想のロイヤルガーディアン

空き巣などからピッキングの標的となるのはシリンダー錠です。一般的に、ピッキング対策を施されたシリンダーは、内部の構造や素材、鍵の形状などを変え、より複雑にすることでピッキング耐性を高めています。

これら従来のピッキング対策錠は、解錠までにどれだけ時間がかかるかにポイントを置いて考えられています。解錠に時間がかかるほど、ピッキング犯には不利になるからです。これに対して、トーショービルサービスが開発したロイヤルガーディアンは、まったく異なる着想で誕生しました。それは時間がかかるようにするのではなく、いわば錠前をフリーズさせてしまうというものです。

ロイヤルガーディアンシリンダー錠のデッドロック機構とは

ロイヤルガーディアンが、高いピッキング耐性を獲得しているのは、デッドロック機構という世界的にも類のない構造によります。デッドロックとは「行き詰まり」や「膠着状態」を意味する言葉です。つまり、ピッキングやバンピングを受けると、シリンダーが凍りついたように動かなくなるのです。

ピッキングやバンピングが行われた場合、強制的にシリンダーの内筒が回転を止めるため不正開錠は出来ません。ピッキングを行った場合には、正しい鍵ですら挿入できなくなります。またバンピング時にも内筒は一定の角度で固定されてバンプキーも抜けなくなり、不正開錠行為を受けた証拠として残るようになっています。

盗難による被害までをケアするロイヤルガーディアンの「カギ保証」

ロイヤルガーディアンが、ピッキングやバンピングを受けたときには、前述したようにシリンダーが一定の角度で止まりますがこの状態は元には戻せません。その際には、シリンダーを交換しなければなりませんが、ロイヤルガーディアンには全製品に2年間の「カギ保証」がついています。しかし、この保証はシリンダー交換に対するものではなく、盗難被害に対する保証制度となっていて被害額について上限50万円までが保証されます。

ただし、保証対象は「ピッキング等」となっており、ピッキング行為もしくはバンピングなどピッキングに類する手口に限定されますが、保証期間が過ぎても1年ごとに更新可能です。ソフトウェアの面でも安心を約束してくれるロイヤルガーディアンですが、2002年の発売以来、この保証制度が適用されたことは1度もないそうです。「最強の鍵」との評判にたがわぬ実績といえるでしょう。

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