古い家で玄関鍵の性能が不安な方へ、危険なシリンダーまとめ

長い間、古い家の玄関鍵を交換しておらず、防犯性能に不安がある方も多いのではないでしょうか。ここで言う古い鍵とは主に2000年以前の鍵を指しています。この時期はまだ、最も有名な不正開錠方法「ピッキング」が一般的になる前です。このため未対策品が多く、ピッキングであっという間に開いてしまいます。このページでは、どのような鍵が危険かをご紹介しますので、自宅の玄関鍵と見比べてみましょう。

古い玄関鍵で非常に多いMIWA社のディスクシリンダー

2000年以前に、玄関鍵として最も多いシェアを占めていたのは、MIWA社のディスクシリンダーです。およそ6割の玄関鍵がディスクシリンダーだったと言われており、今でも住宅で使用され続けている物がかなり存在します。このタイプの鍵は非常に丈夫なのですが、ピッキング対策どころかレーキングという鍵穴内を引っ掻くだけの、初歩的な不正開錠技術でも数十秒で解錠できるものです。これでは全く鍵の意味がありませんので、もしご自宅の鍵がディスクシリンダーだった場合は、早急に鍵を交換することをおすすめします。以下にディスクシリンダーの特徴を書いていますので、すぐにご自宅の玄関鍵を確認してください。

・鍵穴の上に「MIWA」の刻印がある ・鍵穴が縦型 ・鍵穴の形が「く」の字、または逆「く」の字になっている

ディスクシリンダー以外の危ない玄関鍵

防犯性能が低い鍵はディスクシリンダーだけではありません。他にも、GOAL社のピンシリンダーや、MIWA社のU9・URの初期型はピッキングなどの不正解錠に弱いため、すぐに取り替えることをおすすめします。これらは全て2000年以前に製造された鍵で、現在は製造されていません。2000年以前から鍵を交換していない玄関の鍵は、これらの鍵である可能性が高いものです。鍵の見分け方が分からない場合はお気軽に弊社までご相談ください。

不正解錠の方法はピッキングだけではない

不正解錠はピッキング以外にも様々な方法があり、それぞれに対して対策をとらなければなりません。特に近年多いのが「カム送り」と「サムターン回し」といわれる方法です。カム送りはシリンダーと錠前の間の隙間から、工具を入れて解錠する方法です。対策法としては、カム送り対策スペーサーをつけるか、対策済みシリンダーに交換します。サムターン回しは、物理的にドアに穴を開けて手を入れ、室内側にある鍵のツマミを回して解錠する方法です。対策方法は、鍵のツマミの周りにカバーをつけるなど、外側から簡単にツマミを回せないようにすることです。このように鍵の不正解錠方法は多岐に渡ります。いずれにせよ古い鍵では有効な対策がとられていません。ご自宅玄関鍵の防犯性能は大丈夫でしょうか？一度確認してみることをおすすめ致します。