スーツケースのダイヤル錠が開かなくなった時の開錠方法

スーツケースのダイヤル錠が開かなくなってしまうトラブルは以外に多いものですが、海外旅行の場合は、鍵の専門家に依頼してロック解除をするのも難しいかと思います。本ページで解決方法を覚えておけば、旅行時のトラブルにも安心です。それではスーツケースのダイヤルロックを解除する方法を見ていきましょう。

スーツケースのダイヤル錠が開かない要因

スーツケースのダイヤル錠が開かなくなる要因として一番多いのが暗証番号忘れです。また確率的には低いですが、空港で荷物の運搬作業時に、本来設定していた暗証番号が勝手に変わってしまうケースも発生しているトラブルです。これは手荷物の扱いが手荒い海外の空港などで起こることが多く、スーツケースを放り投げた衝撃などが原因となります。リモワなどのスーツケースは、解錠ボタンを押した状態で暗証番号ダイヤルを回し、好みの暗証番号にあわせた所で解錠ボタンを離すと、その番号が新しい暗証番号に変更されます。スーツケース運搬中に何らかの理由でこの状態が起こり、暗証番号が変わってしまうということです。初期設定のロック解除用番号「000」で、そのまま使用される方も多いですが、「000」でスーツケースが開かなくなるのも同じ理由です。

スーツケースのダイヤル錠を解除する方法

最も確実なダイヤル錠のロック解除方法は、数字を組み合わせて順番に当てていく方法です。一般的なスーツケースのダイヤル錠は3ケタが主流ですので、組み合わせは1,000通りです。気が遠くなりそうですが、「001」「002」「003」…と、番号あたり3秒のゆっくりしたペースでも、最大50分あれば全て探れます。とはいえ「001」から初めて「900」番台まで開かない確率は低く、平均すれば30分以内に開錠できます。少しテクニックが必要になりますが、もっと短時間で開錠できる方法もあります。各ケタ共に番号が正しい位置にあるときは、リフトレバーやプッシュボタンを操作するとわずかに動く手応えがあります。ダイヤル錠にはダイヤルの数だけ円盤状の部品があり、正しい番号の位置に切欠きがあるからです。この方法であれば、0～9番までの10通りの3ケタの場合、操作は30回以内で済みます。

ジッパー（ファスナー）式スーツケースは簡単に開けられます

少し強引な方法になりますが、リモワのサルサシリーズなどジッパー式のスーツケースであれば、ダイヤル錠を合わせること無くスーツケースは開けられます。ジッパーの隙間に、ボールペンなど先のとがった金属の先端をねじ込み左右に動かします。徐々にかみ合っていたジッパーが外れ、スーツケースは開いてしまいます。この方法は取り敢えずすぐに荷物が必要なケースで重宝します。その後前述した通りダイヤル錠の暗証番号を探って開錠し、開いたジッパーのスライダーを何度か往復すれば、元通り使用できるようになります。これらの方法でうまくいかない場合や、シリンダー錠タイプのスーツケースの鍵紛失などであれば、鍵のプロにお任せください。