玄関ドアがスムーズに閉まらない時の原因と調整ポイント

玄関ドアはほぼ毎日使うものなので非常に頑丈にできています。とはいえ長年使っていると、やはり調子が悪くなってくることもあります。玄関ドアの不具合の1つである「スムーズに閉まらない場合」の、原因と調整ポイントをまとめましたので参考にしてください。

玄関ドアが閉まりにくい！その原因は？

玄関ドアが閉まりにくい場合、その原因はいくつか考えられますが、大きく分けると「ヒンジと建て付け不良」「ラッチとストライクのズレ」「ドアクローザー」の3つに分けられます。ドア扉のヒンジ不良は、取り付けネジの緩みが原因です。建物の歪みによってドア枠が歪んでいたり、木製ドアに多いドア扉自体の歪み・反りなどが原因の場合があります。ラッチとストライクに関しては、ラッチを受けるドア枠側にあるストライクとの位置関係にズレが生じることで発生します。ドアクローザーに関しては、ドアクローザーにドアを戻す力が無くなっていることが原因です。

原因が蝶番・ドア枠だった場合の調整ポイント

実際にドアを開け閉めして確認し、蝶番が緩んでいるだけであれば、取り付けネジの締め増しで解決します。必要な道具は基本的にドライバーだけですが、汚れや怪我を防ぐために軍手も用意しておくとよいでしょう。またドアがギイギイ鳴るといった、蝶番の油不足だった場合、芯棒に沿って潤滑剤や油を差してやることでドアがスムーズに動くようになります。あまり長い間放置してしまい、ネジ山が崩れてしまっている場合は、少し大掛かりな修理が必要になりますので、弊社までお問い合わせください。丁番に異常がない状態で、玄関ドアが上枠や床に当たっている場合は、地盤沈下や部材の歪みなどによってドア部が下がってしまった可能性があります。調整方法は同様に蝶番の調整ネジを回して調整します。左右上下前後の傾きを直しましょう。もし調整出来ないモデルの場合や、蝶番が歪んでいる場合新しい蝶番に交換しなければなりません。しかし玄関ドアは重量があるため、蝶番交換は意外に難しい作業となります。

原因がラッチ・ストライクだった場合の調製ポイント

ラッチとは玄関ドアの側面についている飛び出た部分で、ドアノブを動かすと引っ込んだり飛び出したりする部品の事です。玄関ドアが閉まったときに、ラッチがカチャっとならない場合は、ストライク（ラッチ受け）の位置調整を行います。ネジを緩めてうまくラッチがカチャッとなる位置まで調整を繰り返します。ラッチ自体がヘタっていたり、無理な使用で削れているといったケースもありますが、その場合にはラッチボルトまたは、ラッチケースごとの交換が必要です。

原因がドアクローザーだった場合の調整ポイント

最後にドアクローザーの調整ポイントです。ドアクローザーの側面に、扉が閉まる速度を調節するネジがあるのでこれを回して調整します。いくつかネジがある場合は、それぞれ異なる開度の調整ネジですから、取扱説明書またはメーカーサイトのマニュアルページなどをよく見て順番に作業します。玄関ドアがスムーズに閉まらない時は、鍵と住宅のプロにご依頼ください。