玄関や室内扉の調整で見落としがちな蝶番について

玄関や室内扉がガタつく、スムーズに閉まらないときの調整ポイントとして見落としがちなのが蝶番（ちょうつがい）です。住宅部品の名称としては丁番（ちょうばん）・ヒンジなどとも呼ばれる蝶番ですが、つがいの蝶を起源とする日本らしい美しい言葉です。このページでは、ご自身で扉の蝶番調整を行うときのポイントをまとめていますので参考にしてください。

玄関や室内扉の蝶番調整チェックポイント

扉を取り外してみると分かるのですがドアはかなり重量のある住宅部材です。常にその重みを支えながら稼働する部品だけに、接続部分には常に大きな負荷がかかっています。このためまず確認するべきなのが、蝶番をドア枠・扉双方に取り付けているネジの緩みです。一般的な蝶番は、ドア枠・扉側それぞれが3～5本程度のネジで固定されています。これらが緩んでいる場合には締め増しを行いますが、その時注意するポイントとして電動ドライバーを使用しないことです。電動ドライバーは木ネジなどを新規で取り付けつける時は非常に便利ですが、ネジの頭を舐めることがありますので、既にネジ穴が開いている扉では面倒でも普通のドライバーを使用してください。

玄関や室内扉の蝶番による高さ調整

床に擦ったあとがあるなど、明らかに扉が下がっていればすぐにわかりますが、扉を閉じた状態で少し離れて扉とドア枠全体を眺め、扉の取り付けバランスを確認します。ここで確認するのは、上下の隙間と左右の隙間の幅の違いです。左右で隙間が異なる場合は、扉が傾いていますので調整が必用です。この時蝶番の種類によって調整の方法が変わりますので、以下に従って調整を行ってください。

芯棒にあたる部分に高さ調整ネジの付いている蝶番

このタイプの場合は、蝶番取り付けネジを触らずに扉の高さ調整が可能です。その場合、いきなり調整ネジを回すのではなく、丁番が2つに分かれて扉を取り外せるモデルがあるので、まず90°に開き、扉全体を上方向に持ち上げ、扉が外れるタイプか確認してください。もし外れる場合ば、必ず扉を蝶番から外した状態で高さ調整を行ってください。これは、扉の重みがかかった状態で調整を行うと、ネジの頭を舐めることがあるからです。もちろん調整は通常のドライバーで行います。

ネジで固定するだけのシンプルな蝶番

ネジが通る穴に幅があり調節可能な蝶番の場合は、調節可能箇所のネジを緩めて、高さ左右を調整した後締め直します。この時、扉を下げる方向に調整したい場合は、先に下側の蝶番を緩めてから上の蝶番のネジを少しずつ緩め、高さが決まったところで上を締め直してから下を締めます。逆に、扉を上方向に上げたい時は、先に上の蝶番のネジを緩めてから、下のネジで高さを調整しその後上のネジを締め直します。また酷いケースでは、設置時に歪んで取り付けられており、ネジ穴を開け直すなど大掛かりな修理が必用となる場合があります。そのような時は、鍵と住宅の専門家である弊社に蝶番の調整をおまかせください。最短20分でご自宅までお伺いいたしますので、通話無料のフリーダイヤルまでお気軽にご連絡ください。