鍵タイプ別でみる金庫の錠前方式一覧

金庫を選ぶときに、価格や防犯性能と並んで検討が必要なポイントとして、金庫がどのような錠前を採用しているのか？があります。どのような環境で、どのような用途で金庫を使用するのか？などによっても、使いやすさも変わってきます。このページでは、鍵タイプで見る金庫の錠前方式一覧と題して、様々なキーシステムをご紹介します。

シリンダー錠タイプの金庫

金庫に採用されているカギとして最も多いものがシリンダー錠です。手提げ金庫のようにシリンダー錠一つのものから、シリンダー錠にその他の錠前を組み合わせたものまで、ほとんどのメーカーからシリンダー錠付きの金庫が販売されています。採用されているシリンダーは、簡素な刻みキー（ギザギザキ鍵）タイプから最近多くなってきているピッキングの難しいディンプルキーまで様々なものがあります。基本的に金庫の防犯性能は金庫本体の堅牢性に大きく依存するため、一概にシリンダー錠の性能だけで防犯性能を語ることは出来ませんが、現在考えられる金庫用シリンダーとしては、ディンプルタイプのものが使いやすくおしなべて防犯性能の高いことからお薦めできます。シリンダー錠タイプの注意点としては、カギがある以上必ず紛失の危険性があるということです。また精度の高い鍵ほどキーと鍵穴の汚れに弱いため、定期的にクリーナーで清掃することが望まれます。

ダイヤル錠タイプの金庫

シリンダー錠と並び金庫鍵として数多く採用されているのがダイヤル錠です。ダイヤル式錠前は非常に歴史が古く150年以上前から使用されており、防犯性が高く堅牢なことでも知られる枯れた施錠方式となっています。ダイヤル式のメリットとしては、鍵の紛失がないことと、不正開錠が非常に難しい点があげられます。どのような順番でも正しい番号に揃えさえすれば開錠可能な、スーツケースや南京錠などとは、同じダイヤル式でも大きく異なります。暗証番号を揃える順番が決まっており、揃える途中で一つでも間違えると開かないという、とても不正開錠が難しい仕組みになっています。しかし良いことばかりではなく、解錠に時間がかかり面倒という最大の弱点があります。正確に言えばこの事自体が弱点なのではなく、面倒なため正しく使用されていないダイヤル錠が非常に多いという部分です。具体的には、ダイヤル錠を開錠状態で固定して、シリンダー錠のみ施錠するといった使われ方が非常に多くなっているのです。このため使用頻度や収納物の価値などによっては、あえてダイヤル錠を避けるのも一つの手です。

その他の錠タイプの金庫

指紋認証やテンキータイプの金庫のメリットは、素早く解錠出来て鍵を持ち歩く必要が無い点です。また金庫を扱う人が多い場合でも、個別に指紋を登録する・PWを発行することで対応でき、誰がいつ施錠・解錠したのかを記録できるこ共大きなメリットです。ただし電源を必要とするため、バッテリーにまつわるトラブルを起こさないためのメンテナンスが必須です。ただし指紋認証は、複製した指紋で簡単に開いてしまうケースがありますので注意してください。磁気認証・ICカードキータイプの金庫は、鍵の複製や不正開錠が困難というメリットがあります。しかし使用者が多い場合は、合鍵の複製コストが意外にかさむことに注意が必要です。金庫のカギ開けやご相談などは、いつでもお気軽にプロの鍵屋にご相談ください。