原付を確実に盗難から守る正しい補助錠の使用方法

いまや原付やバイクに盗難防止策を取ることは常識ですが、残念ながら正規の鍵やハンドルロックの防犯性が高くないということの証明とも言えます。しかし同じ補助錠でも、設置方法によって効果の度合いが異なることをご存知でしょうか？原付き・バイク窃盗犯の盗難方法を知ることで、正しい装着法に対する理解も高まりますのでこのページをご一読ください。

補助錠の使い方とは

バイク盗難はプロの窃盗団によるものが多く、盗難車は海外へ持ち出されることがほとんどです。このため手元に戻る可能性は非常に低く、盗まれる前になんとかする必要があります。そこで補助錠を追加するわけですが、それでも盗まれるケースは数多くあります。大事なことはどのような錠をどのように使用するかです。まずポイントは、盗むのに手間がかかるというアピールをします。統計的にバイク盗難は3分以内で行われるケースが多く、つまりそれ以上時間がかかりそうな防犯体制のバイクは、窃盗犯が手を出す可能性が低くなるのです。また窃盗犯は、補助錠の破壊時に錠を地面に押し当てて、チェーンカッターなどで切断します。それだけ力を入れる必要があるからですが、この作業をしにくくするために、施錠時に錠が空中に浮いた位置に設置することが重要です。

原付補助錠の種類

原付の補助錠のなかでも、携帯性に優れるのがディスクロックです。車両によってサイズを選ぶ必要がありますが、ブレーキローターへ装着するコンパクトなものです。また振動や傾きを感知して警報を鳴らす、アラーム付きのディスクロックもあります。さらに強度の高いものを求めるならば、ワイヤーロックやチェーンロックを使用します。予算に合わせて、様々な強度の補助錠が選択することになりますが、基本的に防犯レベルが高いものほど、重く・大きく、持ち運びも不便なものになります。もちろん盗難防止策としては「確実に施錠すること」が最も重要ですので、出先でも手軽に使用できるものを、駐車する時間や場所に応じて使い分けることもポイントです。

補助錠を過信しないことが大切です

残念ながら補助錠は決して万能ではありません。どれほどの堅牢性があったとしても、大型工具で時間をかければ必ず破ることが可能だからです。しかし設置方法を工夫すれば危険度を下げることは可能です。まず地面に設置された策やボールに補助錠と原付とをつなげる、いわゆる地球ロックが基本になります。さらに、アラーム機能のついた鍵を組み合わせることで防犯効果を高めます。その際には、警報装着を取り付けていることをアピールし、まず狙われないことが肝心です。さらに、地面にアンカーを打ち込めない駐車場の場合は、アンカープレートを使うことがお勧めです。かなり重量があるため簡単に持ち運びできなくなります。原付きの盗難防止策や補助錠の選定・使用方法などは、鍵のプロフェッショナルにご相談ください。